自己実現、夢を叶える、努力

夢を叶える5つのコツ。〜第2章 イメージを作る〜

本記事は「夢を叶える5つのコツ」というシリーズの第2章です。
全記事はこちらから読むことができます。

第二章「イメージを作る」

もしあなたが第1章を読んで「私も夢を追う」と決意してくれたなら、そんなあなたに大切なことを教えておきます。
夢を叶えたいなら、具体的にどのようになりたいのか?そのイメージを明確にすることが大切です。

イメージを明確化する

願いが叶う人と、そうでない人の違い

世の中には「願いが叶わない人」と「どんどん叶っていく人」がいます。
では、この両者の差を作るものはなんでしょうか?

それは、「願いをどこまで具体的にイメージできているかの違い」です。
基本的に「願いが叶わない人」の多くは、イメージがあいまいです。
彼らはなんとなくぼんやりと、「好きを仕事にしたい」「お金持ちになりたい」と願っていますが、そこで思考が止まってしまっています。

「願いが叶う人」はこの逆です。
彼らはイメージがハッキリしています。
例えばこんな感じ。
↓↓↓

  • 私は自分のカフェを持って月収50万円でのんびりした暮らしを実現したい
  • カフェで月収50万円になるにはどうすればいい?
  • 一般的にカフェの利益率は10%くらいだと言われている。ということは、月収50万円になるには、売上は500万円必要ということになる。
  • では売上500万円になるには?30日で割ったとき、単純計算で1日17万円の売上が必要ということになる。
  • では1日17万円の売り上げを出すには?客単価が平均1000円と仮定すると、1日170人の来店が必要だ。
  • では1日170人の来店を獲得するにはどうすればいい?例えば、私の地元の駅で立ち上げたら家賃などは確かに安く済むけど、1日170人も来るだろうか?いや難しいはずだ。そもそもの人が少なすぎる。ましてや田舎なのでお客様もあまりお金を持ってない方が増えてしまい、単価が1000円を切るかもしれない。
  • では繁華街?渋谷や新宿などの一等地では家賃が高すぎる。それではちょっと初心者の私には敷居が高く感じる。そもそもここらへんでは客層もいろんな人が来すぎるので、月収50万円は実現できたとしても「のんびり暮らしたい」という夢と合ってない。では間をとって三茶らへんにしたらどうだ?おお、ここらへんなら人口は多い、住んでる人の層も落ち着いてる方が多いので客単価を高めやすそう。
  • さらに出すコーヒーの仕入れはこれで…。サラダセットを用意することで、平均客単価をこれくらいにして…
  • 広告費はあまりかけず、SNS上でフォロワーを増やすようにすることで利益率を高め…
  • よし、この計画なら、「カフェで月収50万円でのんびりした暮らし」が作れる。

差が伝わったでしょうか?

要するに、願いが叶わない人は「考えがぼんやりしている」のです。
しかし願いが叶う人は「考えがハッキリしている」のです。

その差がそのまま、「願いの叶いやすさの差」を作っています。

タクシー

例えば、タクシーの運転手さんに「私が明るい気持ちになれる場所」と指示しても、運転手さんはどこに連れていけばいいかわからないので困ってしまいますよね。
タクシーの運転手さんには、「渋谷区の道玄坂のうんたらかんたらにー」と具体的な場所を指示するから、思った通りの場所に連れていってもらえます。

夢を叶えるのも、これと同じです。

あなたは、あなたという運転手に、より具体的な指示を出す必要があるのです。
もしあなたの指示があいまいであれば、あなたという運転手は、あなたをどこに連れていけばいいかわかりません。
だから夢も願いも、何も叶いません。

でも、もしあなたが、あなたという運転手にしっかりと具体的な指示を出すことができたなら…?
そう、あなたは目的地に着けるのです。

絵が上手な人と、下手な人の差を知っていますか?
実はこれ、すごくシンプルな理由です。

絵が上手な人は、「必ず実物、お手本、資料などを探し、実物を見た上で描く」から、上手に描けます。
絵が下手な人は、「脳内の記憶を頼りにして描く」から、下手くそな絵しか描けません。

例えば、「ドラえもんを描いてみよう」というお題を提示されたとき、「絵が上手な人」は、まずググって実際のドラえもんを見ます。
そしてそのドラえもんを参考にしながら、描きます。
具体的に描くべき対象を見ながら描くので、よりドラえもんらしいドラえもんを自然に描くことができます。

でも「絵が下手な人」は、ググりません。
ググるという発想がありません。
だから実物を見ないで、自分の脳内にある「なんとなくのイメージだけ」でドラえもんを描こうとします。
でも脳内にあるものってぼんやりしているので、それをそのまま描いても「なんかバランスが悪い」「似てるけどちょっと違う」そういうものができてしまいます。

実はこれ、「願いの叶いやすさ」も同じ構造です。

願いが叶いやすい人は、自分の中にある考えを、よりハッキリと言葉にし、計画にし、プロダクトにします。
そこまでしっかりと行っている人は、願いがハッキリしているので、あとはその計画をトレースして行動していくだけなので簡単です。

でも多くの人は、そこまでしません。
自分の中にあるぼんやりした願いを、ぼんやりしたままで進めてしまいます。
でもそれだと「記憶だけを頼りにドラえもんを描いているのと同じ」です。
だから、世の中の多くの人は願いが叶わないわけです。

これは生まれ持った才能などの差ではなく、ただただ「具体化することが大切である」という知識を知っているかどうかの差です。

大切なのは思い描く力

人間はどんな人でも「ハッキリあるものを描写するだけ」なら、簡単にできます。
別に生まれ持った才能がなくても、目の前の物体を模写するだけなら、絵心がそれほどなくても、最低限それなりなものができます。

しかし「あいまいなものを描写すること」は、どんなに才能がある人でも難しいです。
絵の技術をどれだけ持った人でも、脳内のイメージだけで描こうとすれば、なんだか変なものができてしまいます。

スキルや才能はすでに十分にあるのに、それでも夢に挑戦して失敗してしまう人がいるのは、このためです。

解像度を高める

願いを叶えるために必要なことは、
「イメージをより具体化すること」ですが

これは言い換えるなら
「解像度を高めること」
と言えます。

解像度が低いと、視界は常にぼやけています。
解像度が高いと、視界は常に明瞭です。
この状態になれば自分がこれから何をすべきか迷うこともないので即行動できるでしょう、何か予想外の事態があったとしても判断基準がハッキリしているので即断、即決することができます。

いかにして、この明瞭な状態に至るか。
ここに全てがかかっています。

PDCA

PDCAという概念があります。

・まずPlan(計画)を立てて
・実際にDo(行動)して
・次にその行動結果をCheck(評価)し、自分の計画は正しかったかどうかを効果測定し
・最後に計画に対してAction(改善)を行い
・改めて「これでいけばいけるだろうというPlan(計画)」をたてる。
・以後同じことを繰り返す。
…というものです。

これは本来、工場などでの生産効率を高めるための概念ですが夢を叶えることにも応用できます。
夢が叶いやすい人は、ここまで緻密に考えています。

夢が叶いづらい人は
・Plan:とくになし。
・Do:プランがないから全てがなんとなく。何か思いついたらめちゃ行動するけど、思いつかなかったらしばらく何もしなかったり。
・Check:効果測定?してない。そもそも行動の結果がどうだったかを追ってない。
・Action:そもそもチェックをしてないので改善するという概念もない。

…という感じで、全てがいきあたりばったりになっていることが多いです。

夢を叶える手順

ここまでの内容を踏まえ、本書としては「夢を叶えるため」には、以下のスキームを埋めることを推奨します。

1:最終的にどうなりたいか?ゴールを具体的にイメージする。
2:次に、「その最終ゴール」と「現在の自分がいる地点にどれだけ差があるか」を把握する。
3:現在地とゴールの乖離を埋めるために、どのような要素が必要なのかをピックアップする。
4:その要素を作るためには、どういった行動が必要かをリストアップする。
5:その行動を、どのようなスケジュールで実行していくかを定める。
6:5で決まった行動を、一切の迷いなく実行する。このときに感情はいらない。自分をマシーンとして、ただただ遂行させる
7:ある程度行動した段階で、ここまでの経験値をもとに計画の無理があった部分や、予想と異なっていた部分を修正する。
8:修正した計画をもとに、また行動していく。

ここまでの明確なイメージをしっかり作ることができたなら、夢はもはや「叶って当然」であり、叶わないほうが難しいという次元に到達します。

イメージが作れないときにすべき3つのこと

もしあなたがここまでの内容を読んで「イメージの大切さはわかった。」「でも、何もイメージが湧かない…何をどうしたらいいかわからない…」となった場合、知識or経験値のどちらかが足りていないということになります。
この場合、以下のアクションを行うといいでしょう。

1:勉強する
根本的に基礎知識がないとイメージは作れません。
例えば人生で一度も台所に立ったことがない人が、いきなり100万食売れるカレーを作りたいと考えてもイメージが作れないでしょう。
この場合、まず勉強が必要です。
実際に「カレー作りのプロの話を聞きにいく」「カレーとは無関係でも何か料理を発明して100万食売った人の話を聞きに行く」などし、自分の見聞を深めるといいでしょう。
もし実際に当人に会いにいくことが難しい場合、本を買ったり、講座を受講するなどしましょう。
とにかく自分のやりたいことの前例を探し、見聞を広げる必要があります。

2:リサーチする
すでに大枠では「やりたいことが決まっている」のであれば、競合をリサーチするのも有効な手法です。
例えばカレー屋さんを始めたいというなら、過去にどういうカレー屋さんがあったのか、今の時代はどういうカレー屋さんが流行っているのか、そういうのをリサーチするといいでしょう。
一口にカレー屋といっても、甘口なのか辛口なのか、低価格なのか高価格なのか、インドカレーか日本カレーか、スタッフは明るい雰囲気か外国人研修生か、看板は明るい感じかシックな感じかなど、さまざまな選択肢があります。

でも何も基準がないなかで、これら全てをなんとなく決めていくのはとても大変だし、あなたを不安にさせる可能性が高いでしょう。

そこで、リサーチです。
自分がこれから進もうとしている業種ジャンルには、過去にどういう人がいたのか?
今はどういう人がいるのか?
そういったものをたくさん調べましょう。

すると、その人達は「すでに成功している事例」なわけですから、その人達のやり方や手法を真似ていくようにすれば、まったくゼロから進めていくよりははるかに確信の持てるプロダクトを作り込めるはずです。

なおリサーチを続けていくと、その過程で必ず「なんとなくこの人いいなと感じる」「この人みたいになりたいと思う誰か」に出会えます。
そういう対象は、あなたが「なりたい姿」をすでに体現している人なので、その人のやり方をどんどん真似ていくと良いでしょう。

3:行動する
ある程度知識はある、リサーチも行った。
それでもイメージできない人は、たいていは行動不足です。
経験値が足りなければどれだけ勉強したところでイメージが湧かないものです。
この場合は、まず目標を下げましょう。
まったく全てが未経験の分野でいきなり月収1億円をイメージすることは難しいはずです。
でもこれが月収10万円くらいであれば、イメージできるかもしれません。
こんなふうに「まずは今の自分の実力でイメージできるところ」まで、目標を下げて、いったんはその目標を実現するためのプランを立てて行動するといいでしょう。
この、「今の自分の実力でできることをやる」を何度も何度も繰り返していけば、その頃のあなたは成長し、実力が高まっているはずです。
するとその頃には、あなたが「一番最初にやりたかったこと」がついにイメージできるようになります。

大前提として、「あなたは何者にでもなれる」ということを忘れてはいけません。
今の自分ではイメージできないことでも、それはあなたに才能がないということではないですし、これからも一生イメージできないというわけでもありません。

しかし同時に、今のあなたでは実力不足であるということからも目を背けてはいけません。
確かにあなたには無限の可能性があります。
でもそれは、今すぐなんでも叶うということではありません。
今のあなたは、まだまだ色んな経験値が足りないのです。
ですので、まずしばらくは経験を最大化することに専念しましょう。
そうすれば成長します。
成長すれば、今の時点ではイメージできないことも、将来的には必ずイメージできるようになります。

自分を信じましょう。
人は、必ず何者にでもなることができます。

イメージ作りに時間をかけすぎない

とにかくすぐ行動すること

ここまででイメージを作ることの大切さを解いてきましたが、勘違いしないでほしいのは、これは行動と同時進行でやるべきことだということです。
よく延々とイメージ作りだけやっており、実際の行動をずっと先延ばしにする人がいます。
あるいは、完璧な計画を作ってから出ないと動き出してはいけないと思い込んでおり、いつまでたっても「あーでもないこーでもない」と悩み続けて行動しない人が世の中にはたくさんいます。

これは全て間違いです。

まず現時点の自分で思い描けるところだけ思い描く。
そしたら、次の瞬間にはすぐに行動する。
そしてその行動によって得た経験値をもとに、定期的に計画を修正していく。
それを続けた先に、やっと完璧な計画がいつしか思い描けるようになる。

…これが正しい順序です。

行動の伴わない計画は、単なる絵に書いた餅にすぎません。
それでは何も意味がありません。

完璧な計画を作ろうとはしない

自己実現に限らずなんでもそうですが、実際に行動してみると「始める前に不安に考えていたことのうち99%」は発生しません。
代わりに、事前にやる前には想像もつかなかったようなトラブルがどんどん起きます。
ですので、行動する前にイメージを作ることは大切ではあるものの、かといってそのイメージを作ることに時間をかけすぎるのもそれはそれで違うのです。

ある程度、ぼんやりとでも決まったなら、あとはどんどん行動する。
それが大切です。

行動していけば、その途中で必ず「計画を修正しなければいけない箇所」が発生します。
そしたらそのときに修正しましょう。
それでいいです。
最初の段階で完璧な計画を作ることなど、どんなにすごい人でも不可能なので。

完璧な事前予測は不可能

僕の経験上、実際に行動したときって「事前に想定していたような不安は99%発生しない」です。
代わりに「事前には想像もできなかったような別のトラブルや問題」が、想定の30000倍発生します。

結局、まだ行動したことがない自分ごときの予想には、なんの意味もないということです。
新しい何かに挑戦する場合、あらかじめ全てに対してきちんと準備ができている状態で進められることのほうが少ないのです。
ですので、トラブルはおきるもの、失敗はあるもの、と受け入れてしまい、実際に起きてから柔軟に対処を行なっていくほうが合理的なのです。

まとめ

  • 夢を叶えるコツは、イメージを明確にすること。
  • タクシーの運転手に抽象的な指示をしても目的地には到着できないように、あなたは自分という指揮官から自分という部下に向けて「正確な指示」を行う必要がある。
  • イメージが作れないときは、勉強・リサーチ・行動のどれかが足りない。
  • イメージを作ることは大切だが、イメージ作りに時間をかけすぎてもそれはそれで違う。すぐ作れないなら現時点ではそれが自分の限界なのだから、いったんそれで受け入れて行動すること

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