才能、天職、強みの見つけ方

「向いてない」の99%は思い込み

何かが向いていないと感じる時、それは本当に向いていないのではなく、自分自身が勉強不足なため「向いていないとカン違いしているだけ」です。

例えば昔の僕は、自分のことを「筋肉がつかないタイプだ」と認識していました。

その根拠は、「小学校のときもそんなに運動の成績が良いわけではなかった」「さらに大人になってからも一度だけ月額3000円で通い放題のジムにいったものの、どれだけやっても痩せることもなかったし、体作りもできなかったから」でした。
それ以来、僕はずっと、「僕は筋肉がつかないタイプなので」といって運動から逃げつづてきました。

でも32歳くらいのとき、ひょんなことから「1セッション8000円」のパーソナルトレーニングを受けるようになりました。
そしたら、トレーナーさんは僕よりもしっかりした体の知識を持っていたため、どういう運動をすればいいか、どういうフォームでそれを行うのかなどを細かく指導してくれました。
その結果、僕は痩せることができましたし、いい体を作ることができました。

さらにいえばトレーナーさんから、「中川さんは筋肉がつきやすい体ですね」と言われました。

これを聞いたとき、僕はびっくりしてしまいました。
だって32年間、自分は「筋肉がつきづらい体だ」と信じていたのに、専門家の指導を受けたらその逆の評価をされたからです。

わかりますか?

つまり僕は、客観的事実は「筋肉がつきやすい体だった」わけです。
でも自分自身が運動に対して不勉強で無知だったから、適切なフォームで練習をしていなかったため、そのことに気付けなかったわけです。
その結果、「自分は筋トレ向いていない」とカン違いしたまま32年間生きてたわけです。

こんなふうに、
何かに対して
「苦手」
「向いてない」
「才能がない」
みたいなことを言う人は、
実際にはただのカン違いであることが多いものです。

そもそも論ですが、今0のものを、いったん70くらいにするために必要なことは、生まれ持った才能や向き不向きではなく、適切な訓練だけです。
向き不向きや才能といったものが求められてくるのは、今70くらいのものを90、100、100以上にしていく段階です。

例えば
「オリンピックを目指す」
「世界一を目指す」
「歴史上の記録をぬり変える」
こういう次元の目標であれば、確かにそこには才能が必要です。

でも、「今デブだからこれを普通に戻したい」とか、「いまパソコンが苦手だからこれを最低限、人並みにできるようになりたい」とか、そういうレベルのことでは才能など求められないです。
才能などなくても、適切な知識をもとに、適切な訓練を行えば、これくらいのことであれば誰でもできます。

あなたも今、もしかしたらこんなことを考えているかもしれません。
「私はパソコンが苦手」
「私はSNSが苦手」
「私は数字が苦手」
「私はコミュニケーションが苦手」
「私はコツコツ続けることが苦手」

これらが、すべて「自分のただのカン違いである」としたら?
あなたはただ、自分が無知なだけのことを、生まれ持った才能の問題だと早とちりしているだけだとしたら?

このように捉え直していくと、自分の可能性を広げることができる「何か」に気付けるはずです。

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